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ナツキのヘタレ復活作品(?)




「シズル、この先何が起こるかわからん、お前にはいざという時に働いてもらうためにそばにいて欲しい」 
「わかってます、学園長」 
 真祖につかえるマイスター・オトメ、シズル・ヴィオーラはニッコリと微笑む。 
 この笑顔で学園の人気者の名を欲しいままにして来た学生時代。
 その人気はマイスター・オトメとなった今でも変わらない。 
 こんなおっとりとした雰囲気を漂わせる彼女、こう見えても彼女の強さはハンパではない。 
 必ず学園の危機を救ってくれることだろう。 
「学園長のためやったらなんでもしますぇ」 
 恐らくナツキの前でしか見せないであろう極上の笑顔を浮かべるシズルから目をそらすことが出来ず 
「コホン、学園の…ためだ」 
 と、咳払いを1つすると、ナツキはシズルの言葉に照れくささを隠せないながらもしっかり訂正する。 
「それとシズル!そのっ…誰もいない時は"学園長"はやめろ…ナツキでいい」 
「あらぁほな遠慮せんとナツキて呼ばせてもらいます、ナ・ツ・キ」 
 広い学園長室に二人っきりだからこそできる会話だ。 
「せやけどうちどないしたらええんやろう?今更寮に戻るんもおかしいわよねぇ?」 
 顎に人差し指をあてて、小首をかしげて困った顔をするシズル。 
 こういう仕草もあいかわらずかわいらしい。 
「あぁ、それならここに住めばいい、部屋はいくらでもある」 
「ここって…?」 
「わたしはこの中にあるプライベートルームにいる。 
 シズルもよければここにいればいい、その方がわたしも色々と助かるしな」 
 キラリっとシズルの瞳が光る。 
「同棲どすか?いやぁうち照れますわぁ」 
 両頬を押さえて恥ずかしそうに、いやいやっと体をくねらせると頬を染める。 
「ばっ、ど、同居だ同居!部屋は別だっっ」 
「いやん、そうなん?残念やわぁまたナツキと一緒におれると思ったのに」 
「一緒にって!あの頃はただ寮が一緒だっただけじゃないかっっ」 
「まぁえーわぁナツキのそばにおれるだけでうちは幸せやし」 
「人の話を聞けーっ」 
 ばんばんっと机を叩いて抵抗するが、シズルのマイペースっぷりにナツキのペースは乱されっぱなしだった。 
 
 ☆
 
「シズル!お・ま・え・わぁぁぁ」 
「なんどす?」 
 シレっと紅茶をすすりながら答えるシズルにナツキのもやもやした気持ちが爆発しそうになる。 
「そのっ今日のア、アレはなんだ?」 
「アレ?アレってなんどす?」 
「とぼけるな!アリカにしたことだっ」 
「あぁ、なんやナツキもして欲しいん?」  
「そ、そ、そんなわけ!…あるかっ」  
「そういえば最近したげてへんもんねぇ、アレ」  
「ば、だから違うっ…」 
 
 ――ふっ――

「ひゃっ」 
 不意打ちにしっかり反応したナツキの、ビクンと仰け反る背中を支えるタイミングが絶妙だ。 
 支えた腕でそのまま流れるように抱き寄せるまでのシズルの腕は妙に手馴れていた。 
「ナツキも耳、弱いもんねぇ」 
 まるでナツキの全てを知り尽くしたかのようなセリフにナツキの脳内がしびれる。 
「ヤメ…ロ」 
「ホンマに?やめて欲しいん?」 
 腕の中でグッタリと脱力…アリカと同じ反応をするナツキの耳元でシズルが囁く。 
「ごめんなぁ、あの子を学園に入れるにはあの場でああするしか思い浮かばへんかったんよ」 
「…わかってる」 
「ナツキにはもっとサービスしますよって、許してな」 
 そう言うが早いか、シズルの唇はグッタリと反らされたナツキの首筋に吸いついた。 
 チロリと少しだけ出した舌が上へ下へと這う。 
 耳の後に差しかかった舌が、そのまま耳の中へとねじ込まれる。 
 ビリっとしびれが走り、音が遮断される。 
「うっ…はうっっ…シ…ズル…」 
 自らの声が耳に妙に響いた。 
 しっかりと抱きしめてくれるシズルの背中に腕を回すと、ギュっと力を込めて抱きしめ返した。 
 肩口に額を押し付けて顔を隠す。 
「なんやのん?ナツキ?」 
「も…い…」 
「え?」 
「悪かった…」 
「なにがやのん?」 
「その…大人げなかったな…生徒にその…」 
「妬いてくらはったん?」 
「――!」 
「やっぱりかいらしなぁナツキは」 
 言うとシズルの唇がナツキのそれに重なった。 
「んっ…?」 
「うちが愛してるんは、ナツキだけどす。ナツキのことはいっつも特別扱いどすぇ」 
「もう…充分だ」 
 スルリっとシズルの腕の中から滑り落ちるようにイスに落ちたナツキの頬は熟れまくったトマト以上に真っ赤に染まっていた。  
 
 
 
「うちの特別扱いはまだまだこれからどす、覚悟しぃやナツキ」 
 
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Date:2008/08/22
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