Planetarium SS置き場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ ランダム □

女神・ヴィーナス

ってなわけで何を思ったか美奈アルです(笑) 
 実は結構好きなカップリングやったりします。 
 原作で美奈が変身できなくなるって話があったんですね。 
 あの時のアルが好きでね~。 
 ってなわけで、そんなワケです、ハイ。



 
「いいかげんにしろよ!美奈!」
「うっるさいわねぇ~小姑みたいにゴチャゴチャと!一度しかない青春を戦ってばかりでいいわけないじゃない?あたしだってやりたいこといぃっぱいあるんだから!」 
「でも美奈!」 
「何よ?」 
 腕組みをして仁王立ちでアルテミスを睨みつける美奈子。 
「う・・・もう、いいよ」 
 はぁ~っとため息をつくと、アルテミスはスゴスゴと部屋を出る。 
「アルテミスのバカ!」 
 美奈はアルテミスの去ったドアに思いっきりクッションを投げつけた。 
「ばーか」 
 
  ☆ 
 
「まぁたケンカしたの?美奈子ちゃんと?」 
 いつものように火川神社に集合する仲間…といってもここの住人でありセーラーマーズでもあるレイと、同じしゃべる猫仲間のルナを除くとまだ誰も来ていなかった。 
「あぁ、全く!美奈は自覚が無さ過ぎるよ!あれでも守護戦士のリーダーなんだぜ?」 
「そうねぇ、あたしもうさぎちゃんの面倒見るの大変だったから気持ちはわかるけど」 
「だろ?男フタマタかけてみたり、ナンパしに行ってみたり…そんなにほしいのかね~彼氏とかって!」 
 憤慨しているアルテミスをルナとレイがキョトンと見つめる。 
「な、何だよ?」 
「なんだか」 
「ねぇ?」 
 レイとルナが顔を見合すと、言いにくそうに言葉を濁す。 
「何だよ?」 
 アルテミスがイラ立ちを隠せずに聞き返す。 
「なんだか恋人にヤキモチ焼いてる彼氏みたいよねぇ~」 
 ルナがレイに同意を求めると、レイもニヤリとうなづく。 
「そうなの?」 
「バっ、誰が?誰を?何でさ!」 
 アルテミスは思いもよらないことを言われて動揺すると、顔を真っ赤にして怒鳴った。 
「じょ、冗談よ、バカねぇそんなムキになることないじゃない」 
「くすっ、でもルナだって人間の男の人に恋しちゃったことあったじゃない?うさぎに人間にまでしてもらってたし、アルテミスもアリよね?」 
「でもよりによって、美奈子ちゃん~?」 
「んーーーーっ、ねぇ」 
 あはははっと2人は笑う。 
「もういいよ!2人に相談した僕がバカだったよ!」 
 フンっとアルテミスはそっぽを向くと、ぴょんっと縁側から飛び降りる。 
「美奈に言っといてくれ!しばらく家には帰らないって!」 
 アルテミスはそれだけ言い放つと、タッと駆け出した。 
 
  ☆ 
 
「んもう~アルテミスったら小姑みたいにうるさいったらありゃしないわよ!口を開けばやれ戦士の自覚を持てだとか、リーダーなんだからとか。あたしだって16歳の青春真っ只中なのよ!恋くらいしたっていいじゃないよ!ねぇ?レイちゃん?」 
 美奈子はミーティングに大幅に遅刻してきたくせに、とっくに帰ったまことの置き土産の手作りクッキーをほおばりながらアルテミスの悪口を並べ立てる。 
「興味ないわよ」 
 レイはハイハイとお茶を入れながら美奈子の意見をバッサリ斬る。 
「それで?どうしてこんな時間に来るかな?もうとっくにみんな帰っちゃったわよ?」 
「あぁ、こないだナンパされた人と会ってた」 
 悪びれもせず、アッサリ言ってのけた美奈子にレイはふぅ~っと大きなため息をつくと、つぶやく。 
「アルテミスも苦労するわね」 
「何よそれ?」 
 けげんな顔で聞き返す美奈子。 
「さっきまでアルテミスとルナがいたのよ。さんざんグチって今日は帰らないって飛び出して行ったけど・・・アルテミスにちょっと同情するわ」 
「どういうこと?大体どーしてあたしがグチられなきゃいけないかなぁ?」 
「・・・ホンキでそう思ってるんだ?」 
 レイは額に指を立ててあきれたようにフルフルと首を振る。 
「当たり前でしょ」 
 そう言うと美奈子は最後の一枚であるクッキーをほおばったかと思うと、突然ガバっと立ち上がる。 
「帰るわ」 
「えっ?」 
「バイバイ」 
 美奈子はウィンクをひとつ投げかけると、身を翻してさっさと出て行こうとする。 
 いつものごとく、台風のように現れては去って行く美奈子の後姿にレイは一言投げかける。 
「アルテミスと仲直りしなさいよ」 
 無言の背中に一人残ったレイはポツリとつぶやく。 
「何っかおかしいのよねぇ?」 
 
  ☆ 
 
「はぁ~っ疲れた!」 
 ドサっとベッドに倒れこむと、美奈子はため息をつき、両手で顔を覆う。 
「敵、出なくてよかった・・・もうやめちゃおっかなぁ戦士なんて」 
 ポツリと誰に言うでもなくつぶやく。 
「何であたしなんかが戦士でリーダーなんだろ・・・あぁっもうっどうでもいーや!」 
 最後は半分叫ぶように言うとガバっと体を起こす。 
 カタンっと物音がする。 
 ビクっと物音の方を振りかえる。 
「誰っ?」 
「美奈」 
「アル・・・テミス?」 
「どうしたんだよ?どうしてそんなこと言うんだ?」 
 呆然と美奈子を見つめるアルテミスの言葉には答えずにドサっと再びベッドに倒れこむ。
「べっつに~なんで普通の生活犠牲にしてまで戦わなくちゃいけないのかな~ってちょっと思っただけよ」 
「おかしいぞ、美奈!今までそんなこと一度も・・・」 
「アルテミス・・・あたし・・・どうしてあたしなんかがリーダーなの?」 
 美奈は再び体を起こしてまっすぐアルテミスを見つめると、アルテミスの言葉をさえぎってここ数日ずっと抱えていた疑問をぶつけてみた。 
「それは、最もプリンセスに近い存在で、いつでも冷静な判断を下せる強い・・・そう、強い心を持っていたから・・・」 
 アルテミスは前世のヴィーナスを思い浮かべながら、ひとつひとつ語ろうとする。 
「それは!・・・それは前世のあたしでしょう?あたしは今の話をしているのよ」 
 美奈は窓際に立つと、窓を開けて外の空気を吸う。 
「美奈・・・?」 
 アルテミスはぴょんっと窓の桟に飛び乗ると美奈を見上げてギョっとする。 
「み、美奈?え?美奈?どうしたんだよ!どうして泣・・・?」 
「変身・・・できないの」 
「え?」 
 アルテミスの言葉をさえぎっての美奈の告白に呆然と見つめ返す。 
「変身できないの!まこちゃんもレイちゃんも亜美ちゃんも、もうとっくに覚醒しててパワーアップしてて・・・3人の口から出るのは、はるかさんやみちるさん、せつなさんの名前ばかり・・・あたしなんてリーダーリーダーって言われるだけで、ただでさえ頼りにならないのに変身も出来ないのよ!?こんなんじゃみんなと一緒になんていられない」 
 両手で顔を覆うと、くすぶってた気持ちをぶつけるように吐き出した。 
 アルテミスは顔を覆う美奈の手の甲をペロリとなめる。 
「?」 
「顔、見せてよ・・・美奈」 
 首を横に振る。
「美奈」 
 アルテミスはもう一度名前を呼ぶが、何の反応も見せない美奈に、もどかしさと悔しさの入り混じった表情を浮かべる。 
「ごめん、たぶん僕のせいだ」 
 ピクっと美奈の肩が震える。 
「パートナーの僕が全然美奈の苦しみとか、悩みとかわかってやれなかったから・・・僕の力が足りなかったんだ、きっと美奈を苦しめたのは・・・僕だ」 
 美奈が顔を覆っていた手を、おそるおそる開く。 
「アル?」 
「ごめん美奈」 
 うなだれるアルテミスを、美奈はそっと抱き上げる。  
「アルテミスのせいじゃないわ、ごめんヤツ当たりした。自分のふがいなさにイライラしてて、ホントに・・・」 
 美奈は自分の額をアルテミスの額にコツンと当てる。 
「美奈!きっと大丈夫だよ!君の覚醒は特別なんだ!あせらなくてもいい、その時は必ず来るから!」 
「ん、そうだね・・・それまで・・そばにいてくれる?」 
「当たり前だろ!僕は…君のパートナーだ!これだけは誰にも譲らないぞ」 
「くすっアンタが人間だったらね~あたしの彼氏候補に挙げてもいいんだけどな~」 
「ちぇっ」 
 プイっとそっぽを向くアルテミスの顔を両手で包んでこっちを向かす。 
「冗談よ」 
 と一言いうと、CHUっとアルテミスの唇にそっとキスをする。 
 美奈はくるりと背中を向けると、んーーーーっと大きな伸びをひとつする。 
「さてと、お風呂入ろーっと…くすっ一緒に入る?アルテミス」 
 くるりといつものイタズラっぽい笑顔でアルテミスを振りかえる。 
 たっぷり5秒はたった頃、今更ながらアルテミスの顔がみるみる赤面していく。 
「や、な、何?何言って??美、美奈??」 
 そしてあまりの動揺にまともに返事も出来ないアルテミスを見てくすくす笑う。 
「冗談よ」 
「うっ」  
 くすくす笑いながら部屋を出て行く美奈の後姿を見送る。  
「ったくぅしょうがないなぁ美奈は。でもずっとそばにいるよ、生きるときも死ぬときもずっと一緒だよ美奈・・・誰がなんと言おうと君は女神・ヴィーナスだよ・・・」 
 アルテミスは窓の外を見上げると、そうつぶやき決意を新たにした。 
 全ての力を美奈に注ぐ決意を・・・。 
スポンサーサイト

* 「ランダム」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2008/08/29
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback

TrackbackUrl:http://moetetsu7.blog59.fc2.com/tb.php/139-567382ac
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。