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レイニーブルー

何を思ったのか、まこ×レイ(爆) 
ちなみに実写設定で、まだ美奈とも出会ってない頃かしら? 
あの!8話があったからこそ出来た話・・・てことでずっと書いたままほったらかしにしてた 
話を解禁しました~。 
ちなみにタイトルは大方の人がわかるかと思われますところからパクリました(笑) 
では 



 
 
 どしゃぶりの雨。 
 
 バケツをひっくり返したかのように降り続ける雨。 
 天の神様が一体何に怒っているのか、もうかれこれ3日間も降り続いていた。 
「あぁ~鬱陶しいなぁ、洗濯物が乾かないじゃん!」 
 まことは灰色一色のどんより雲を見上げると、いまいましそうにボヤく。 
 この天気のせいかクラウンに出向く気もあまり起きなくて、休日だというのにずっと家にこもっていた。 
「あぁ~退屈!退屈だ!誰か遊びに来ないかな~」 
 一人暮しのせいか、話し相手もいないのに時々誰にともなく言葉を発してしまう、いわゆる『ひとりごと』というヤツだが…を時々発してしまう。 
 下手したら一日中誰とも会えない日があったりするが、そういう時は特に”独り言呟き率”が上がる。 
 寂しさを紛らわす為か、それとも言葉を忘れないようになのか、自然にそうやってしゃべっているのかもしれない。 
 ――と叫びを上げてみても、この雨の中遊びに来る奇特な人はまずいないだろう。 
 まことはため息をひとつつくと、とりあえず昼ご飯を作ろうとキッチンに向かう。 
 こんな雨の中を買出しに行くのは絶対ごめんなので、とりあえず冷蔵庫の中身とメニューの相談をすることにしたまことは冷蔵庫の前に座り込んだ。 
 途端、絶対鳴るはずがないと思っていたインターフォンがまことを呼ぶ。 
「え?何だろ?集金?宅急便?そういやこないだ通販で豆乳買ったっけ?」 
 はぁいはいはいっと印鑑を片手にドアののぞき窓を一応のぞいて相手を確認をする。 
 だがそこに立っていたのはNHKの集金でもなく、宅急便のお兄さんでもなかった。 
「レ、レイ???」 
 ガチャガチャとあわててチェーンと鍵を外すとドアを開けてやる。 
「わぁ!ど、どうしたんだよ?びしょぬれじゃないか!」 
「ごめん」 
「ま、まぁとりあえず入って!タオル持ってくる!あ、風呂も沸かすね!えーっと」 
 まことは玄関にレイを置いたまま、オロオロバタバタと部屋を走りまわる。 
「ハイ!体ふいて!」 
 大きくて洗いたてフカフカのようなバスタオルを投げてよこす。 
 レイはびしょぬれの頭にかけられたバスタオルを黙ってくしゃりと握りしめる。 
 すでに足元には小さな水溜りが出来ていた。 
 まことは奥で何やらバタバタして戻ってくると目を丸くしてレイに駆け寄る。 
「よし、すぐに風呂溜まるから…って体ふけって言ってんじゃん!」 
 レイは呆っと立ち尽くし、かぶせられたタオルをギュっと握ったままうつむいていた。 
「レイ?」 
 まことはそっとバスタオルに手をかけると、ワシャワシャとレイの髪をふいてやる。 
 レイの長くてキレイな髪がバサバサと音をたてて乱れる。 
「あ、ごめん」 
 まことは長くてキレイな髪を乱雑に扱ってしまったことに気づき、詫びると俯いたまま力無く首を振るレイの髪と体を、今度は優しく拭いてやる。 
「あーあ、こんなに冷えきっちゃって、寒いだろレイ」 
 言われて初めて気づいたのか、レイの体がブルっと一瞬震えたかと思うと、突然フラリと体が傾いた。 
 ガクリとまことの腕の中に倒れ込むレイの体をあわててまことは支える。 
「うわっちょ、レ、レイ?…早くふ、風呂!」 
 腕の中に感じるレイの体温は、この真冬に一体どれくらいの時間この雨の中をフラついていたんだろう? 
 と思わせるくらいに冷え切っていた。 
 冷たいレイの体をお姫様ダッコで抱き上げると、風呂場に強制連行する。 
「レイ、タオルここに置くからね、よーく温まるんだよ?いいね?」 
 子供に諭すかのように何度も言い聞かすまこと。 
 いや、今のレイはひょっとしたら子供よりもタチが悪い状態かもしれない。 
 一応無言でコクリとうなづくレイだったが・・・。 
「大丈夫かなぁ…」 
 
  ☆ 
 
「さて、あったかいスープも作ったし…ってレイ遅いなぁ…まさか寝てたりしない…よなぁ?」 
 今更不安になったまことはそーっと浴室に近づく。 
 耳をそばだてるが、全く物音が聞こえてこない。 
 おいおい~大丈夫かぁ?ちょっと…開けてもいいかなぁ? 
「レイ?開けるよ?」 
 返事がないので、まことは思いきってドアを開けた。 
 あぁぁぁっやっぱりぃぃ??? 
 浴槽のへりに腕と額を乗せたレイが、グッタリと気を失っていた。 
「レイ!!」 
 慌てたまことは自分の体がびしょぬれになることなんてお構いナシに、ザバっと浴槽に腕をツッコむとレイの体を抱え上げた。  
 雪のように真っ白な肌、細い腰まわり…のワリには結構ある胸。
 日本人特有だが今はあまり見かけなくなったの真っ黒でツヤのあるキレイな髪・・・とかそういうのを意識することも出来ないくらいにスッカリまことは動揺していた。 
「レイ?大丈夫か?レイ!?」 
「まこと・・・ごめ」 
 瞬間、レイの全体重がまことにのしかかる。 
 どうやら再び気を失ったらしい。 
 全体重と言っても、まことにしたら全然軽々と抱えられるくらいの軽さなのだが。 
 まことはレイを寝室に運び込むとゆっくりベッドに寝かす。 
 バスタオルで全身の水滴を拭いながら、ハっとレイの姿が生まれたままの姿であることに改めて気づいてしまった。 
「うっわぁ、レイってスタイルいいなぁ」 
 一瞬マジマジと見つめてしまい、つぶやいた自分の言葉に顔が熱くなる。 
「と、とりあえず着替え着替えっと」 
 一瞬でも自分が妙な想像をしてしまいそうになったことを振り払うかのように、その場を離れようと立ちあがり、そこでハタっと今の状況を思い出した。 
「あ、洗濯!」 
 部屋の片隅に雨続きで溜まった洗濯物が山と積まれていた。 
「うっわぁ~そうだ、着替えないじゃん!あぁ乾燥機やっぱ欲しいなぁ。とりあえず毛布と布団でガマンしてもらうか」 
 まことはあるだけの毛布と布団でレイをくるむと寝室の暖房とストーブをつけた。 
 電気代の節約の為、普段両方つけることなんてないのだけれど緊急事態だから仕方ない。 
  ☆ 
 
 フルっと一瞬体を震わせるとレイは目を覚ました。
「どこ・・・ここ?」 
 記憶が混乱していた。 
 ゆっくり体を起こす。 
 ふっと、そばに人の気配を感じた。 
「ま・・・こと?」 
 ベッドのそばでレイの手を握ったまま眠り込んでいたまことも同時に目を覚ます。 
「どうして??」 
「ん、あ、レイ?起きたぁ?」 
「まこと・・・あたし?」 
「大丈夫か?びしょぬれでドアの前に立ってんだもん!びっくりしたよ、全く」 
 まことは産まれたままの姿であることに気づいてないと思われるレイのために 
 さりげなく毛布をかけてやると立ちあがる。 
「今スープ持ってくるから待ってて、ちゃんと温まらなきゃね」 
「あっあたしの服!?」 
「あ、はは、えーっと・・・脱がしちゃった」 
 えへへっと申し訳なさそうに笑うと、洗濯物の山を指差す。 
「ごめん、あんな状態だから着替えなくってさ…今洗濯機回してるからちょこーっとだけガマンしてよ。あたし乾燥機あんまり好きじゃないんだよね。ちっとも晴れないから洗濯出来ないんだよ」 
「うん」 
「どうぞ、コレ飲んでちゃんと体の芯から温まらないとレイの体冷え切ってたんだからね」
 いつのまにか温めなおされたスープを差し出すまことからカップを受け取る。 
「あぁ、うん、いただきます」 
 ゆっくりとスープを口に運ぶと、コクンコクンと一気に喉を通過してゆく。 
 熱すぎずぬるすぎず、丁度いい温度だった。 
「おいし・・・」 
「そ?よかった」 
 えへへ~っと嬉しそうな笑顔を見せるまことに、レイは安堵感を覚える。 
 ふっとまことの右手がレイの頬に触れる。
「少し熱があるみたいだね。レイ、心配したんだからな」 
 無言で俯くレイをホンキで心配そうに見つめる。 
 今はまだ理由を聞かないでいてくれるまことの気遣いがありがたいとレイは思う。 
「えっと、もう少し眠る?あたし晩御飯作るからさ、起きたら食べて行きな」 
 まことはポンポンとレイの頭をそっとなでるとふわりと微笑む。 
 レイはただ無言でコクンとうなづくだけだった。 
 
  ☆ 
 
 レイ、どうしたんだろう?聞いちゃいけないかな?やっぱり 
 ベッドで眠るレイをそっと振りかえる。 
 眉間にシワを寄せたまま眠っている。 
「あんま寝てないみたいだしなぁ」 
 美人が台無しだよな、とまことはレイの眉間のシワ部分をツンっと人差し指で突く。 
 レイの目の下には寝不足のために出来たと思われるクマがしっかりと刻まれていた。 
 
  ☆ 
 
 すっかり辺りが暗くなり始めた頃、まことはカチャっと遠慮がちに寝室のドアを開ける。
「レイ?起きた?」 
 声をひそめたまま声をかけてみる。 
「ん、んん・・・ん?」 
 まだ眠っていたらしい、悪いことしたかな?っと思ってドアを閉めようとする――と、まことっと突然名前を呼ばれて、心臓が跳ねる。 
「ん?何?」 
 閉じかけたドアをもう一度開けるとベッドのそばに座る。 
 レイは布団の中から手だけを出す。 
「うん?」 
 とりあえずその手に導かれるようにそっと握りしめる。 
 すると安心したのか再びレイは目を閉じた。 
「レイ?」 
「ひとりに・・・しないで」 
「は?」 
 聞き返しても返ってくるのは、最早レイの安らかな寝息だけだった。 
「ど、どうしよう」 
 と困ってみたところでレイは手を離してくれそうにもない。 
 とりあえずそばにいて様子を見ることにする。 
 じっとレイの寝顔を見つめていると、さっきまで眉間に寄せていたシワが消えていることに気づく。 
「ヤな夢でも見てたのかな?」 
 まことはそっとレイの眉間をつついてみる。 
 仲間イチ敏感な彼女なのに、起きる気配が全くない。 
 まことはそっと髪を梳き、撫でてみる。 
 サラサラと手のひらからこぼれていく。 
 キレイな子だな、と改めて思う。 
 普段は気も強いし結構ボーイッシュな格好でいたりするからあまり感じなかったけど、前に父親の所まで押しかけた時に見た姿も、そういえばシッカリお嬢様していたなぁっと思い出す。 
「何があったんだろう」 
 時折うなされるレイを、まことの亡くなった母親が小さい頃よくやってくれたように、ポンポンと背中を優しくなでてやる。 
 そんなことを何度繰り返した頃だろうか、ふっと突然レイの瞳が開いた。 
「まこと?」 
「うん?起きた?」 
「ずっと?」 
「ん、だってレイ…離してくんないんだもん」 
 まことはしっかり握られた手を少し持ち上げる。 
「あっ」 
 気づいて慌てて離そうとするレイの手を、今度はまことが握り返した。 
「いいんだよレイ、何かあった?」 
 まことは思いきって尋ねてみた。 
 答えてくれるとは思ってなかったけれど――。 
 レイは手を握られたままゆっくり体を起こすと、片手で毛布を胸の上まで引き上げる。 
「今日ね、ママの命日だったんだ・・・でもやっぱりパパは来なかった・・・」 
 怒りをかみ殺しているのか、言葉が震える。 
 レイの父親は政治家でやたらと忙しいらしい。 
 レイには母親が亡くなった時でさえ仕事をしていたという父親が許せなかったんだと聞いたことがあった。 
 レイの特別なチカラを嫌って神社に預けられたとも。 
「そっか、ずっと墓地に?」 
 コクンと無表情でうなづくレイ。 
「雨降ってたのに?」 
 もう一度コクンとうなづく。 
 本当は父親を信じたい、きっと来てくれると・・・母親を愛していたからこそ両親の愛によって自分が産まれたんだということを信じたいのだろう。 
 そんな想いから出た、レイにしては珍しいひたすら”待つ”という行為を知ってか知らずかそれをアッサリ裏切ってしまった父親。 
 それでも母親のためか、自分のためか、ギリギリまでがんばったんだろうな。 
 まことはレイの心の傷が自分の傷であるかのように心臓をチクリと痛めた。 
 ベッドの脇に腰を下ろすと、そっとレイを自分の胸に抱き寄せる。 
「がんばったんだな」 
「そんな・・・んじゃないわ」 
「ばーか、がんばったじゃんレイ」 
「・・・」 
「そんであたしのところに来てくれたんだ?」 
「他に・・思い浮かばなかった」 
「うん」 
「一人暮らしだって言ってたし」 
「うん」 
「でも・・・迷惑かけた・・・ごめん」 
「ばか」 
 抱きしめる腕にギュっと力を込めると、ゆっくりと何度も何度も髪を梳いてやる。 
「仲間じゃん、いくらでも頼っていいんだからな」 
 自分にも言い聞かせるかのように、まことはレイに諭す。 
 まこと自身も今まであまり人に頼ろうとしないで生きてきた。 
 だからレイの意地を張ってしまう気持ちはすごくよくわかる。 
 一人でも大丈夫だって言い聞かせて暮らしてきたんだろうから。 
 だからこそレイにもわかって欲しいと思う。 
 今は仲間がそばにいるということを。  
 レイの特別なチカラとか、家の事情とかそういうのも全部ひっくるめて包み込んでくれる
――受け入れてくれる仲間がいるということを。 
「あたしは、レイのこと何があっても信じてるし、大好きだよ」 
「まこ・・・と?」 
 レイは少しだけ顔を上げると、まことの笑顔をジっと見つめる。 
「あたしを頼ってくれたのだって、ホントはうれしいんだからな」 
「?」 
「だから泣きたきゃ泣けばいい、怒りたきゃ怒ればいい」 
 あたしがそばにいるから――っと続けるとまことの唇がレイの額に触れる。 
「まっ!?まこと!?」 
「ん?」 
 キョトンとレイの瞳を見つめるまこと。 
「な、な、何?」 
「んー?や、レイって以外とかわいいなぁ~とか思っちゃって・・・ダメ?」 
「ばっかじゃない・・・の?」 
「それにさ、自分でやっといてなんだけどその格好・・・ヤバイよね」 
 2人の視線がフっと下におりる。 
 時間が止まる。 
 数秒後、真っ赤になった顔を上げて 
 ぱくぱくと声にならないまま唇を開くレイのソレを、まことは速攻で塞いだ。 
 唇の端から吐息が洩れる。 
 呼吸が荒くなる。 
 酸素を求めようとムダな抵抗を試みる。 
 長い長い時間が流れたかと思われた後、やっと解放されたレイは酸素を求めて荒い呼吸を繰り返す。 
 熱のせいかキスのせいか、レイの体中の血が全身を猛スピードで駆け巡っているかのように火照る。 
 はぁっはぁっはぁっはぁっ 
 荒い息遣いだけが部屋に響く。 
「ごめんごめん、ついさぁ」 
 唇を離したまことは、悪びれずに頭をポリポリ掻いて謝る。 
 そんなまことにレイは言葉を発することさえも忘れてしまった。 
「ば・・・か」 
 かろうじてそれだけ言うと、レイは三たび、ドサリっとまことの胸の中に倒れ込んだ。 
「ばか・・・もう寝る」 
「はいはいどうぞ、そばにいるから」 
「ん、これ以上何かしたら・・・出てく」 
 まことはクスクスと笑うと、そっとレイをベッドに寝かして再び手を握る。 
「ばか、まこ・・・と」 
 それだけ言い残すと、すぐにレイの寝息が聞こえ始めた。 
 あたし、今日何回レイに言われたんだろう?ばかって。 
 失礼だよなぁ~人んちに転がり込んで来といてさ―― 。 
 っとクスっと思い出し笑いをしながらまことは、頭の中で数え始めた。  
 ま、いっか。ばかだもんなあたし。 

 ――ばかだから何かしちゃおっかなぁ。 

 そんなヨコシマな思いが一瞬よぎるが、レイの寝顔を見るとそんな気も失せてしまう。 
 ゆっくり寝かせてあげたい。 
 とりあえずもう眉間にシワは寄ってない。 
 心を許してくれてるのかもしれないと思うと、今はこれ以上手がだせないなと思いなおし、露出した肩を冷やさないようにと、毛布をキチンと肩まで引き上げてあげた。  
 休みでよかった、雨でよかった、家にいてよかった。  
 この鬱陶しい雨の3日間で初めてまことはそう思った。 

「おやすみ、レイ」 
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Date:2008/08/28
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