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□ まこ×亜美 □

好奇心

どんなDVDやったかは想像におまかせします。
でも美奈とまこちゃんのこういうやりとりはかなり好き(笑)



 
「そいじゃ亜美ちゃん先に部屋言っててよ、あ、DVDはTVの下にあるから入れといて」
「ん、わかった」
 亜美はリビングに入るといつもの席にカバンを下ろし、TVの下にあるというDVDを捜索し始めた。
 何枚か出て来たうち一枚の何も印字のないディスクが出て来た。
「これかしら?」
 亜美はそれをデッキにセットした。
 ヴィーーーーンという音がして最初の、近くで見ないようにとかの注意映像が流れたので
 亜美は中身を確認しようと早送りを始めた。
 そして固まった・・・。
「ごめーん亜美ちゃんお待たせ~」
 絶妙のタイミングで入ってきたまことは、画面を見て硬直した。
 背中を冷たい汗が流れる。
 次の瞬間だ。
「うああああああああっ!あ、あ、亜美ちゃん!それは違っ、ちょ、消して消して!」
 我に返ったまことは叫んだ。
 持っていたお盆を落とさないようにする理性だけは保ちつつ、慌ててテレビの電源を切ろうと滑り込んだ。
 しかし慌てたまことがやらかした事といえば、うっかりテレビのボリュームを上げてしまったことだった。

「あん・・・ん、や・・・あぁっ、やぁっ」

 空気が凍り付いた。
 ふっと再び我に返ったまことは画面の前で呆然と固まっている亜美の横から手を伸ばし、デッキの停止ボタンを押した。
「あの・・・亜美ちゃん?」
 恐る恐る見上げると、亜美はまだ映像も音声も消えて真っ暗になった画面を見つめていた。
「亜美ちゃーーん」
 ふるふると目の前で手を振る。
「あ、ご、ごめんなさい、何?」
 頬を染めた亜美がやっと夢から覚めたかのように返事をする。
「えっと、あの・・・ごめんね」
「え・・・何?」
 ドクン!っとまことの鼓動が跳ね上がる。
「あ、いや、これはそのぉ美奈子ちゃんが・・・さ」
「美奈子・・・ちゃん?」

  ☆

「で?何かあたしに用事なのかい?一人で来るなんて」
「うん、確かまこちゃんちってDVD見れたよね?」
「見れるよ?何?」
「一人で見るのも何だからさ、一緒に見ようかなって」
「どうしてあたし?レイちゃんと見ればいいのに?」
「いいからいいから」
 ってゆーかレイちゃんとなんか見れないって・・・とボソリと呟く。
「ん?何?」
「何でもなーい、んじゃ入れるよー」
 ウィーンというディスクを認識する音。
 美奈子がかちゃかちゃとリモコンを操作すると少し早送りになった。
 チャカチャカと高速で切り替わる画面に何だかイヤな予感が走った。
「ねぇ美奈子・・・ちゃん?」
 画面が再生に切り替わる。
 途端に聞こえてきた男女の激しく喘ぐ声。
「ちょ、ちょ、み、美奈子ちゃん?これってもしかして・・・」
「エヘっ」
「えへっ、じゃないだろーーーー!こんなのどこから持って来たんだよーーー?」
「ちょっとね~」
 決して入手ルートは明かさず、美奈子はまことの隣に座るとソファに凭れた。
 美奈子がガン見している画面では、一糸まとわぬ男女がコトに及んでいる最中だった。
「美奈子ちゃぁぁぁん」
 半分泣きそうな顔でまことが美奈子の腕にすがりつくが、美奈子はまことの煎れた紅茶を飲みながらイタズラっぽい笑顔を浮かべる。
「興味ない?」
「きょ、興味?な、ないよ!ないない!見ないよ!」
「ホントにぃ~?」
「ない!」
  ガンとして聞かないまことは、絶対画面を見ないようにと美奈子の肩に顔を埋める。
「亜美ちゃんとはあーんなことやこーんなこと、してるくせに」
 ポツリと耳元で囁く。
 ここで亜美の名を出され、カァ~っとまことの体温が急上昇した。
 まるでその時のことを見られてでもいたかのように恥ずかしくなった。
「それとこれとは・・・!」
「同じでしょ?」
「あうっ」
「うわぁ~・・・ちょっとまこちゃん見て見て、あんなことしてる~」
「ヤダ」
「いいから、ほら!」
 無理矢理頭を上げさせるとまことの顔を両手で挟んで画面に向けた。
「うあっ」
「こういうのって初めて見るわ~」
 美奈子の好奇心旺盛な瞳がキラリと光る。
「ね?」
「う・・・うん」
「ほら、やっぱり興味あるんじゃない~まこちゃんのH」
「美奈子ちゃんがそれ言うか!」
「ヤダ、あたしは認めてるもん」
「あうぅ・・・」
 なんだかんだ言ってすっかり美奈子のペースに引きずられたまことは、結局最後まで一緒に見てしまった。

  ☆

「というわけで・・・」
「で?美奈子ちゃん持って帰らなかったの?」
「みたいだね、あたしも知らなかった」
 まことはデッキからディスクを取り出すと、空のケースにしまう。
「明日返すよ」
「どうだった?」
「へ?」
「それ・・・」
 指さす亜美の頬が染まる。
「え?あ、いや、その、どうって・・・」
 知識欲旺盛な亜美だが、さすがにこのテのことは範囲外だったろう。
「ん?」
「み・・・見たいの?」
 再び凍り付く空気。
 俯く亜美はそのままひとつ、コクリと小さく頷いた。
「ん・・・あんまりオススメはしないけど、亜美ちゃんがそういうなら・・・じゃぁ・・・」
 驚きを隠せなかったが、なるべく平静を装うと再びディスクをデッキに読み込ませる。

  ☆

 美奈子ばりに真剣に画面を見つめる亜美。
 それを横目でチラリと見ながら一緒に画面を見る。
 さすがに二回目だから少し慣れてきたまことは、前回より少し冷静でいられた。
 でも、亜美ちゃんと見るのはこれはこれでまた・・・緊張するなぁ。
「ね、ねぇ亜美ちゃん?」
「ん?」
「面白い?」
「面白いというか・・・好奇心・・・かな」
「ふぅん」
 再び沈黙。
「ね、ねぇ今日・・・泊まってくんだよね?」
「ん」
 また沈黙。
 どれくらいの時間が流れただろう。
 沈黙が重くてさすがにどうしよーっとまことが困惑していると、突然きゅっと亜美の手がまことの手を握った。
「え?」
 亜美の顔が不安そうにまことを見上げる。
「どうしたの?亜美ちゃん」
 ふるふると首を振る。
「ん?」
「疲れた」
「へ?」
「もう・・・いい」
「あぁ、はいはい消しちゃおうね」
「ん」
 まことはもう随分終わりの方に来ているDVDを止め、TVの電源を切ると、デッキからディスクを取り出した。
 亜美が消え入るような小さな声で尋ねた。
「こういうのを見て、まこちゃんはその・・・Hな気分になる?」
 また突然核心を突いてくる亜美に、まことはギョっと後ずさった。
「へ?あ、いやいや、ならないならない!」
 ぶんぶんと少し大げさに首を振る。
「ホントに?」
「ん」
 そんなの見なくても亜美ちゃんがそんなにかわいい顔してたらいつだって押し倒したくなるよ・・・とも言えずに、ごにょごにょと濁した。
「そうなの」
 え・・・まさか・・・亜美ちゃん?
「えと・・・」
 どうしていいのかわからず、まことはとりあえず亜美の頭をよしよしと撫でた。
「ん?」
「亜美ちゃん・・・抱きしめていい?」
「え?・・・うん」
 まことはそっと亜美の体を抱き寄せた。
 心なしかいつもより熱を持っているような気がする体。
 それは亜美の体だけではなく自分の体もだ。
 認めたくはないが、DVDのせいもあるかもしれない。
「亜美ちゃん、体熱い」
「や・・・」
 腕の中で身じろぎをする。
 まことは素早く顔を上げさせると唇を奪う。
「ん」
「ね・・・いい?」
「ヤ」
「え?イヤって・・・」
 思いがけず拒否られたまことは目を丸くして腕を解く。
 密着して熱くなっていた体から突然失われた熱。
 ふと見上げるとまことががっくりと肩を落としていた。
「ちがっ・・・」
 まことのあまりの落胆ぶりを見て慌てた亜美は、再び縋るようにまことの胸元を掴む。
「へ?」
 ふるふると小さく首を振る亜美を、きょとんとしながら見つめる。
「何?どうしたの?」
 心配そうに覗き込む。
 真っ赤になった顔を見られたくないというように胸に擦り寄って来る。
「ちょ、え?」
 ヤバイ、亜美ちゃんかわいい。
 この状況で何もするなって蛇の生殺しじゃないかぁ。
 背中に手を回そうかどうしようかギリギリのところで悩んでいたまことの心を読んだかのように亜美が言葉を発した。
「ごめんなさい」
「え?」
 その言葉はまことにとっては意外なものだった。
「どうして謝るの?」
「その・・・少し怖くなっちゃったの」
「え?」
「あんな風にその・・・色々見ちゃったら・・・」
「あ!」
「まこちゃんがイヤなんじゃない・・・の」
「そっか」
「自分で見て見たいって言っといてごめんなさい」
「ははっ、大丈夫、誰だってそういうことあるって。あたしだって見たくない!見ない!って言っといて結局全部見ちゃったんだもん」
「ん」
「んじゃさ、何もしないから一緒に寝よ」
「いいの?」
「いいよ」
 にっこり微笑むまことの顔に、先ほどまでの落胆の色は見えなかった。
 まことは亜美の体をひょいっと抱き上げると、そのままお姫様だっこで寝室へと運んだ。

  ☆

「ねぇまこちゃん?」
「ん?」
「まこちゃんがその・・・そういう気分になったのはあのDVDのせい?」
「へ?あ、いや、その・・・そりゃ多少は」
 しどろもどろに濁しつつも認める。
「でも!・・・でもあんなのなくてもその、亜美ちゃん見てたら・・・」
「見てたら?」
「それだけであたしはもうダメなんだよ」
「ん」
 もそもそとまことの首筋に唇を寄せる。
「まこちゃん・・・美奈子ちゃんと二人であんなの見て、そんな気にならなかった?」
 ピキっと一瞬空気が凍り付いた。
 次の瞬間、我に返ったまことはガバっと体を起こすと叫んだ。
「ならないってば!」
 時々怖いこと言うんだから、亜美ちゃん・・・。

 でも・・・

 美奈子ちゃんが暴走しかかったことは黙っておこう・・・。 
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Date:2008/08/28
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