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□ まこ×亜美 □

一緒

甘えん坊のまこちゃんです



 
「えぇ~?何だよこの部屋割り!!!」
 美奈子の差し出した部屋割り表はあきらかにおかしかった。
「何?何か文句あんの?まこちゃん」
「え、だ、だって・・・」
「まぁたまにはいいんじゃない?違う相手っていうのも」
 サラっと美奈子のフォローかと思われる言動でダメ押しするレイ。
「えぇ?レイちゃんまで?」
「ねぇ亜美ちゃんはどう思う?」
 レイは頬杖をついたまま視線だけを斜め前に座る亜美に向けた。
 そこにはぽつんと会話からと取り残されていた亜美がいた。
 みんなの視線が一斉に亜美に注がれる。
「え?あ、ん、そうねたまにはいいかもね」
「えぇぇぇぇぇっ?亜美ちゃんまでぇ?」
「ほらぁ、亜美ちゃんもあぁ言っていることだしこれで決定っと」
 ただ一人反対しようとするまことを押さえ込んでの美奈子の勝利だった。
「絶対何かたくらんでるよぉ」

  ☆

 スキー旅行に行こうと突然言い出した美奈子に引っ張られ、計画を立てようと集まった4人だった。
 ところがあまりにも突然過ぎて、ホテルの部屋がダブルの二部屋しか開いていなかった為、二手に分かれようということになったのだ。
 まことにしたら当然自分は亜美と泊まるつもりだっただけに、美奈子の提案で天国から一気に突き落とされた気分だった。
 しかもダメ押ししたのは最愛の人物である亜美だったものだから目も当てられない。
「あたしの相手はレイちゃんかぁ」
 ふぅっとコタツの上に頬杖をついて大きなため息をつく。
「でもどうして亜美ちゃんまで・・・」
 美奈子やレイの真意はイマイチ理解できないのだが、亜美までもが自分と一緒に過ごしたくないのかと思うと、少々ガッカリ気味のまことだった。
 ふっと気を抜いて腕の力が抜けたかと思った瞬間、自然と重力が働いてしまったためにまことの頭はコタツの天板に落ちた。
 ゴトンっ
「あ痛っ」
「どうしたの?まこちゃん」
 すりすりとおでこをさすっていると、お風呂から上がった亜美が、まだ少し髪を濡らしたまま部屋に入って来た。
「亜美ちゃぁぁぁん」
「え?ど、どうしたの?まこちゃん」
 半泣きで自分を見上げるまことに、亜美は驚いて隣にしゃがむと、よしよしと頭をなでた。
「ねぇ亜美ちゃん?」
「ん?どうかした?」
「あの部屋割り・・・どう思ったの?」
「あぁ、あれ?」
「亜美ちゃんはあたしと一緒じゃなくて寂しくないの?」
「えぇ?」
「だってさ、せっかく亜美ちゃんと二人でホテル~とか思ってたのにさ、ちぇっ」
 一体何を夢見ていたのだろうか、それを阻止された事がよほど悔しかったらしく、ぷくっと頬を膨らませてふてくされるまこと。
 亜美の困った顔が目に浮かぶようだと思っていたまことの思惑とは裏腹に聞こえてきたのは、くすくすっという亜美の笑い声だった。
「え?」
「まこちゃんのえっち」
「何だよぉ~」
「ごめんね、まこちゃん」
「へ?」
「正直ね、わたしもまこちゃんと泊まれたらいいなって思ってたわ。でも美奈子ちゃんに言われて、たまにはそんなのも新鮮でいいかもって思っちゃったの」
「えぇ?でも亜美ちゃんの相手美奈子ちゃんだよ?あの美奈子ちゃん!」
「ん」
「一度は冗談だとはいえ亜美ちゃんを押し倒そうとした美奈子ちゃんだよ?」
「うん、もうあんなことはないわ」
「そう?でも亜美ちゃんがいくらそう思ってても・・・」
 イマイチ不服だというようにジト~っと見つめる。
「まこちゃんこそレイちゃんよ?レイちゃんキレイだもん、まこちゃんが浮気しないか心配だわ」
「そんなことないよ!絶対ない!」
「くすくすっ信用してる♪」
 膝で立ち上がってチュっとまことの額に触れるだけのキスを送ると、機嫌直してねっとふわりと微笑んだ。
「うっ・・・うん、へへっ」
「そのかわり今日はずっと一緒にいるわ、まこちゃん」
 まことはくるりと亜美に向き直ると、きゅっと腰を抱きしめた。
 丁度亜美の柔らかな胸の辺りに触れた顔を、すりすりと甘えるように更に埋める。
「んっ、くすぐったい、まこ・・・ちゃん?」
「今日・・・だけ?」
「え?」
「一緒にいてくれるの・・・今日だけ?」
 きゅぅ~んと眉をハの字にひそめて寂しそうに、顔を埋めたまま目線だけを上げると、そこには心配そうに、でも少し困ったような顔の亜美が笑って見おろしていた。
「ばかね、まこちゃん」
 よしよしとまことの後頭部を優しく撫でた。
「ふぅんだ、どうせバカですよぉだ」
「こんなに寂しがり屋のまこちゃん放っておけるわけないじゃない」
「ホント?」
「ずっと一緒にいるわ」
「ホントにホント?」
「ん、約束♪」
「うん、約束♪」
 腰に回していた手を頬に伸ばすと、約束の証を求めるように唇を強請る。
 それに答えるようにまことの唇に柔らかな感触が舞い降りた。
「だからまこちゃん、一日だけガマンしてね」
「うん、する!」
 二人が聞いたら失礼な!と怒り出しそうな事を、まことはニパっと満面の笑顔で即答した。

  ☆

「なぁんかさぁ、まこちゃんの反応しっつれいよねぇ!」
「まぁ気持ちはわからなくもないけどね」
「でもまっさか亜美ちゃんがOKするとはねぇ~意外だったわ」
「今更冗談とも言えないし?」
「そうそう・・・って、え???」
「やっぱり・・・ね、そんなことだろうと思ったわよ」
「そりゃぁねぇ?あたしだってレイちゃんと一緒にいたいもん!こぉんなオイシイシチュエーション見逃す手ぇないしね!」
「あたしは・・・まこちゃんと一緒でいいわ、やっぱり」
「えぇぇぇぇ?そんなぁぁぁ」
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Date:2008/08/28
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