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□ まこ×亜美 □

夜空

散歩しながら空見上げたら、オリオン座が瞬いてました。
幼馴染のお姉ちゃんに初めて教わったのがオリオン座やったことを思い出しました。
同じようにチャリに二人乗りしながらでした
そんなカンジでまこ亜美(o^∇^o)ノ


 



 はぁ~っ

 塾を終えた亜美は、夜空を見上げながら冷たい両手に息を吹きかけた。
 真っ白な吐息がわずかに両手を温める。
「亜ぁ美ちゃん♪」
 思いがけず名前を呼ばれて驚いた亜美は、くるりと声のした方を振り返る。
 見なくても誰だかわかる。
「まこちゃん?」
 そこには愛用の青い自転車にまたがって、ニコニコと微笑むまことがいた。
 カゴにはスーパーの帰りなのか、白いビニール袋が入っていた。
「へへっ夕食の用意しようと思ったら、醤油買い忘れてた事に気がついて買いに来たんだ」
 失敗失敗と照れくさそうに笑う。
「そうなの?」
「ん、亜美ちゃんもう終わり?」
「ん、帰るところ」
「そか、じゃあ送るよ、乗りな」
 後ろを指差す。
 時々亜美を乗せて出かける為、まことの自転車にはちゃんと荷台がついている。
「いいの?」
「いいよ」
 まことは亜美のカバンをカゴに乗せ、荷台に乗るように促す。
 亜美はちょこんと横座りに乗ると、きゅっとまことの腰に手を回した。
「しっかりつかまってなよ~」
「ん」
 腰に回した手に少しだけ力を込めた。
 それを合図にグっとまことがペダルをこぎだした。

  ☆

 街中の人通りの多いところから住宅街に入ったところで、ふとまことは空を見上げた。
「わぁ~星がたくさん出てるよ、亜美ちゃん」
「ホントね、冬は空気が澄んでるから綺麗に見えるわね」
「うん、あ、オリオン座だ!あたしオリオン座見ると、あぁ~冬だなぁって感じちゃうんだよね」
「冬の星座の代表だものね、一番見分けやすいし」
「ん」
 キュっとブレーキをかけるとまことは自転車を止めた。
「どうしたのまこちゃん?」
「ん?や、ちょっとゆっくり見上げたいなぁと思ってさ」
「くすっ」
 亜美はぴょこんと荷台から飛び降りると、まことを見上げた。
「わたしね、小学生の頃初めて覚えた星座がオリオン座だったの」
「え?亜美ちゃんも?」
 目を丸くするまこと。
「まこちゃんも?」
「うん、あたしも小学生の頃教えてもらったんだ」
『パパに』
『母さんに』
 二人の声がシンクロする。
 くすくすっと顔を見合わせて笑い出す。
「わっかりやすいもんねぇ~あの独特のカタチ」
「子どもでも見つけられちゃうし」
「あたしカシオペアとか言われてもわかんなかったもん」
「そう?ふふふっ、まぁでもこれだけ星が広がってると、どれとどれを繋げたら星座になるのかわからなくなっちゃうわね」
「白鳥座とか意味わっかんないよ」
 あははっと笑うまことにつられて亜美も笑う。
「さて、冷えてきたし帰ろうか亜美ちゃん」
「うん」
 再び荷台に横座りになると、さっきよりももう少しだけ、亜美は手に力を込めた。
 まことの背中に頬を寄せて体温を感じる。
 また一つまこととの共通点を発見できたことが嬉しくて、くすくすっと亜美は一人微笑んだ。
「まこちゃん」
「んー?」
「なんでもない」
「なんだよそれ?」
 あははっとまことは笑いながら、グっとペダルを踏み込んだ。
 スピードが上がると、星も街の灯りもどんどん後ろに流れて行く。
 この世界に・・・この時間に二人っきりしかいないような不思議な感覚。
 ずっとこのままだったらいいな。
 そっと亜美は目を閉じて、まことの温もりを感じることだけに集中し始めた。
 一人じゃなく二人だと、そう信じて。



 ――ずっとまこちゃんのそばにいられますように――
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Date:2008/08/28
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