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□ まこ×亜美 □

笑顔

実写ネタですね

えっとリンク貼ります


緋彩の瞳

さまのところに、これの美奈レイバージョンを進呈してますのでよろしければ。



『まこちゃんのそばにはいつもあたしたちがいるよ!だから大丈夫!』

「え?あ、うん、ありがとねうさぎちゃん」
 あたしは笑顔の仮面をかぶって、思いっきり笑った。
 正直嬉しいのはものっすごく嬉しいんだ。
 だって今までそんなこと言ってくれる友達なんかいなかったもん。
 だから屈託のない笑顔でそう言ってくれるうさぎちゃんの言葉は嬉しかった。
「さて、それじゃそろそろ帰ろうかな」
 あたしはうーんっと空に向かって伸びをすると、みんなを振り返って笑った。
「じゃね」
 あたしは駆け出した。
 あたしどうしてこんなに意地張っちゃうんだろうなぁ。
 どうして素直に言えないんだろう?
 あたしは・・・。

  ☆

「ただいまー」
 シーンと静まり返る空間があたしを迎え入れる。
 いつものように窓際から順番に観葉植物たちに声をかけ、少しだけ水をやる。
 今この家であたしの話し相手はこの子たちだけだ。
 でもちゃんとあたしの言葉がわかるのか、いつも元気に育ってくれている。
 あたしの唯一の家族。
「さてと、今日のご飯は何にしようかな」
 その時だ。
 ピンポーンとインターフォンが鳴る。
「誰だ?こんな時間に」
 あたしはスコープを覗くと一応相手を確認する。
 物騒な世の中だからね。
 でも・・・
「亜美ちゃん?」
 そこに立っていたのはさっき別れたばかりの亜美だった。
 慌ててがちゃがちゃっとチェーンを外そうとする手が中々言うことを聞いてくれない。
「ご、ごめん亜美ちゃん。どうしたんだい?こんな時間に」
「あ、まこちゃんごめんね突然」
「や、それはいいんだけど」
 言いながらあたしは亜美ちゃんを招き入れる。

  ☆

「で?どうしたんだい?」
 あたしは入れた紅茶をコトンと亜美ちゃんの前に置くと目の前の椅子をカタンと引く。
「え?あ、うん・・・」
「亜美ちゃん?」
「えと、明日のことで・・・」
「明日?何かあったっけ?」
「え?」
 亜美ちゃんがわざわざ訪ねて来るほどの予定あったかなぁ?
 シーンと静まりかえる空気。
「あのさ、亜美ちゃん?」
「ん?」
「もしかして、だけど・・・あたしのこと気にしてくれてた?」
「ごめんなさい」
「ははっ、どうして謝るのさ?でもどうしてそんなに気にしてくれたの?」
「まこちゃん少し様子がヘンだなって思ったの」
「ヘン?あたしが?どうして?」
「なんとなくムリしてるみたいで」
 そっか、亜美ちゃんには気づかれてたのかぁ。
「あたしね、まこちゃん」
「うん?」
「いつもクラウンで集まった後、家に帰るのが嫌になるの」
「ん」
 黙って先を促す。
「みんながいてすっごく楽しくて・・・だからその後家に帰るとすごく寂しくて・・・時々ママが帰って来てる時はいいけど、でもやっぱり誰もいない家に帰るのは寂しいの」
「うん」
「うさぎちゃんはああ言ってたけどね、でもあたしたちが家に帰っちゃったらまこちゃん一人じゃない?だからきっと寂しいんじゃないかなって・・・ごめんね勝手にこんなこと」
 どんどん語尾が小さくなっていくとともに俯いちゃう顔。
 あたしはそんな亜美ちゃんの頬を両手で挟みこむと、そっとあたしの方に向けた。
「亜美ちゃんにはバレちゃってたんだ」
「え?」
「あたしがホントにそう思ってたこと」
「レイちゃんも・・・」
「レイもか、さすがだよね」
 あたしは亜美ちゃんの頬から手を離すと、そっと今度はホントに微笑む。
「うさぎもさ、悪気はないんだよね。だから別になんとも思ってないんだけど、でもまぁうさぎには家族も恋人もいるから・・・」
「うん」
「でもうさぎがいなかったら、今あたしがこうして家に誰かと居ることなんてなかったんだしさ、ホントに感謝してるんだ」
「そうだね」
「でもね」
 あたしは俯いてテーブルについた肘で額を支える。
「寂しいよ」
 それだけ言うと、あたしはじっと俯いたまま顔を上げることが出来なくなった。
 今までずっと飲み込んできた言葉。
 無理矢理押さえ込んできた感情。
 平気なフリして笑い続けてきたのにさ。
 こんなにアッサリばれちゃうんだ・・・。
「うん」
 亜美ちゃんはそれだけ言うと、黙って立ち上がってあたしの横にぱたぱたと駆け寄る。
「やっと言ってくれた」
「え?」
 上げた顔をあみちゃんが引き寄せた。
 ぽすんっと亜美ちゃんの胸の下に顔が埋まる。
 あたしの体をふわりと包み込む細い腕。
「たまにはいいんじゃないかな?そういうの」
「?」
「ムリに笑顔作る必要ないよ、まこちゃん」
「亜美・・・ちゃん?」
「疲れた時は疲れた、出来ないことは出来ない、イヤなことはイヤ・・・寂しい時は寂しい・・・言っていいと思うよ、まこちゃん」
「でも・・・」
 言っちゃうとどんどん甘えちゃうもん。
「甘えてもいいんじゃないかな?たまには。限界だと思ったら吐き出してもいいと思うの」
「う・・・ん」
「じゃなきゃまこちゃん壊れちゃうわ。まこちゃん自分が思ってるほど強くないんだもん」
「そう・・・かな?」
「くすっ、そうよ」
 ポンポンと背中をあやす手。
 優しい手。
「亜美ちゃん」
「ん?」
「ありがと」
 あたしは亜美ちゃんの腰に手を回すと、ぎゅっと力を込めた。
「ずっと寂しかった、ここに来るまでもずっと・・・感情のやり場もなくて、ガマンすることばっかり覚えちゃってさ」
「うん、そうみたいね」
「でもさ、亜美ちゃん、あたしはやっぱりみんなの前では笑ってるよ」
「うん?」
「笑ってたいんだ」
「わかったわ」
「だから・・・」
「誰にも言わないから」
「ありがとう」
 あたしは腕を解いて顔を上げた。
 そして・・・笑った。
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Date:2008/08/28
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