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□ まこ×亜美 □

はい、まこちゃんが「おばかさん」になってまーす(笑) 
相当美奈子ちゃんに飲まされたのかと思われます。 
まこちゃんほどの人がこんなになるなんて、余程何かがあったとしか思えません。 
おばかさんです…。
 



 ぴんぽーん 
「こんな時間に誰かしら?ママは夜勤だし」 
 机に向かってシャーペンを走らせていた手を休めて時計を見上げると、すでに夜の10時を回っていた。 
 宅急便や郵便物が届く時間帯ではすでにない。 
 亜美はおそるおそる相手を確認するためにインターフォンを上げて驚いた。 
「はい?どちら・・・ま、まこちゃん?」 
 にへらにへらっと頬を緩ませて、画面の前でひらひらと手をふるまことの姿がそこにあった。 
 あわててオートロックを開錠すると、まことが上がって来るのを玄関のドアを開けて待つ。 
「まこちゃん、何だか様子がおかしかったわよね」 
 と、廊下の向こうからふらふらと足取り怪しいまことの姿が現れた。 
「こんばんは、あーみちゃん♪」 
「ま、まこちゃん?はぁ~」 
 亜美は大きなため息を1つついた。 
 まことの様子がおかしかったのも、足取りが怪しかったのも、目の前に立ってすぐに原因が判明した。 
「まこちゃんお酒くさいわ」 
「えー?そう?はははーちょっと美奈子ちゃんに拉致されちゃってさー」 
「拉致って・・・とにかくここは寒いから入って」 
 廊下に響く声を気にしてとにかく部屋に引っ張り込んだ。 
「亜美ちゃんーーー愛してるよぉっ」 
「きゃぁっな、な、何?まこちゃん?」 
 玄関に足を踏み入れ、鍵をかけた瞬間、背後からまことが思いっきり体重をかけて抱きついてきた。 
「好きだよぉ、亜美ちゃんーーっ」 
「わかったからっ!まこちゃん離して」 
 うんしょっとまことの腕を持ち上げようとするが、当然まことの力にはかなうはずもなく。 
「うーん、いやらぁ。好きって言っれくんなきゃ離さない~」 
「わかったから、まこちゃん。好きよわたしも、だから・・・」 
「ちぇーっつまんないのー」 
 渋々離れるまことに向き直ると、亜美は再び大きなため息をついた。 
「まこちゃんこんなになるまで酔っちゃって…顔真っ赤よ?それにまこちゃんまだ未成年でしょう?」 
 亜美はお説教をしようと両手でまことの真っ赤に上気した頬を挟み込む。 
 
 ―――??? 
 
 頬を挟んでいた手を、おもむろに自分の頬に当てる。 
 そしてもう一度今度はまことの額に手を当てる。 
「まこちゃん?」 
「ん?」 
「熱、ない?」 
「ねつぅ?あるよぉそりゃ、人間らもん。無かったら冷凍人間じゃん」 
 あははーと笑うまことに、亜美は 
「そうじゃなくって!!はぁ・・・風邪ひいてないかってこと」 
「へ?風邪ぇ?そーんなわけないじゃん、ほらっ元気らよ」 
 ぶんぶんとふりまわす腕をうまく避けながら、そっと亜美はもう一度まことの額に手を当てる。 
 気のせいじゃない、しかも結構な高熱なのにかなり酔っ払ってるせいか本人に自覚は無いらしい。 
「とにかくまこちゃん、わたしの部屋に行ってて。すぐ着替え持ってくるから」 
「はぁい」 
 ふらふらと廊下を進むまことに不安を抱きつつも、亜美はいつもの着替えと氷枕などを用意しに向かった。 
 
  ☆ 
 
「まこちゃん、はいこれ着替え」 
 すでにもぞもぞと亜美のベッドに潜り込んで丸くなろうとしていたまことをムリヤリ引っ張り起こすと、服を着替えさせようとセーターに手をかけた。 
「いやぁん、亜美ちゃんのえっち」 
「えっちって・・・」 
 まことの言葉に、自分の行動がそういう行動なのかと思わず頬を染めた。 
 それでもそれどころではなかったことを思い出し、何事もなかったかのように胸の前を隠すように組む腕をほどくと、有無を言わせず強引に服を脱がしてまこと用の置きパジャマに着替えさせた。 
「さーむーいー」 
「ガマンして、もうっどうしてこんなに熱あるのにお酒なんか飲みに行ったの?」 
「んーーーそういやちょっとダルかったような」 
「気づかなかったの?」 
「へへぇっ」 
 着替え終わったまことは、ベッドに座ったまま正面に立つ亜美の腰に抱きついた。 
「きゃあっ、ちょ、ま、まこちゃんっ?」 
 上目遣いで亜美を見上げると、 
「好き好きーー大好きっ亜美ちゃんキスしていー?」 
 と、おねだりするようにすりすりっと胸に顔を摺り寄せてくる。 
「酔っ払いはお断りよ、まこちゃん」 
「えーっつまんなーいっ」 
 つまんないってまこちゃん・・・すっかり幼児化してるわ。かわいいんだけどでも、ねぇ。
「はいはい、わかったから薬飲んで今日は寝ましょう?ね?」 
「えーーーっ薬イヤだぁぁぁっ」 
「ワガママ言わないの、いつまでたっても治らないわよ」 
「だって、苦いじゃん」 
「薬なんだから当たり前でしょう?」 
 むーっと考え込んでいたまことは、突然何を思ったかへらりっと笑う。 
「ん、じゃぁ~亜美ちゃん飲ませて」 
 ニッコリと顔を上げて再びおねだりするまことに、おねだりの意味を想像した亜美の頬がぼむっと上気する。 
「まこちゃんっっっ」 
「亜美ちゃんが飲ませてくんなきゃ飲まないよーだ」 
 ぷくんっとスネた子供のように頬を膨らます。 
「わかったから、まこちゃん飲ませてあげたら大人しく寝てくれる?」 
 ぽんぽんと母親が子供をあやすように頭をなでながら言い聞かす。 
「うん、寝る」 
 コクンと無邪気な笑顔で素直にうなづくまことに、亜美はとうとう根負けした。 
「はぁ、ちょっと待ってね」 
 
 ――錠剤に苦いも何もないと思うんだけど―― 
 
 亜美はコクっと錠剤と水を口に含むと、そっとまことの唇にそれを運ぶ。 
 柔らかい少し開いた唇からするっと流れ込んで行く感覚に、こんな時なのに少しドキドキしていた。 
 コクンコクンとまことの喉を通過していく音。 
 亜美の口の中にあった水分が全て送り出された。 
「まこ・・・ちゃん、ちゃんと飲めた?」 
「ん」 
 口の端から少しだけこぼれた水を腕で拭うと、まことは大人しくうなづいた。 
「じゃあ今日はちゃんと寝てね?それにしてもどうしてウチに来たの?」 
「ん?あれぇ?ホントだ、そういやどうして亜美ちゃんちに帰ってきちゃったんだろ?」 
「まぁ来てくれてよかったけど…こんな状態で一人の部屋に帰ったら確実に風邪は悪化してただろうし」 
「へへっ自分でごはん作って自分で看病してるさ」 
「ばかっ」 
 ぽすっとベッドに倒れ込むまことの額を人差し指でつつく。 
「じゃぁタオル乗せるから、大人しく寝てね」 
「はーい、亜美ちゃんは?」  
「わたしのことはいいから、寝るのっ」  
「一緒に寝ようよぅ」  
 掛け布団から潤ませた目だけを出して訴えるように見つめる。 
 
 ――んもう、かなわないわねまこちゃんには―― 

「わかったから、着替えてくるから大人しく寝ててお願いだから」 
「うん」 
 
  ☆ 
 
「わーい、亜美ちゃんと一緒」 
「はいはい、じゃぁもう寝ましょうね…本当に病人なのかしら?これで」 
 まことはぎゅっと亜美の体を抱き枕を抱くようにしがみつく。 
「あったかいな、亜美ちゃんの体」 
「まこちゃんは熱いわ」 
「そう?あたし寒いんだけど」 
「それは熱があるからよ、ちゃんと暖かくして寝て汗いっぱいかかなきゃ治らないわ」 
「んーーーー、そっかぁ」 
 
 ――また何かヘンなこと考えてるわね、まこちゃん―― 
 
 やはり何か思いついたのか、ごそごそと布団から起き上がるまこと。 
「なぁに?どうしたの?まこちゃん」 
 なんとまことは自分のパジャマのボタンを外しはじめた。 
「まこちゃん???」 
 驚いて奇行を止めようとする亜美の手をつかみ、今度は亜美のパジャマも脱がそうと手をかけた。 
「ちょ、ま、まこちゃん???こんな時になに?」 
 聞こえているのかいないのか、ただただ無言で黙々とボタンを外し続ける。 
 こんな時でもまことの力は強く、いや、酔っているだけに加減が出来ないのか、すでにその奇行を止めることは不可能だった。 
 脱がされたパジャマは放り出され、まことはぎゅっと亜美の体を抱きしめた。 
「うん、こっちのがやっぱ暖かいや」 
「は?」 
「亜美ちゃん温かい」 
 すりすりと擦り寄ると、亜美ごと布団に潜る。 
 まことの熱い体温を直接感じる。 
 人肌より少しだけ高い体温が眠りを誘う。 
 ちょっと怒っていたはずなのに、段々どうでも良くなってくるくらい気持ちがよかった。
「おやすみ亜美ちゃん」 
 耳元で囁かれる少し低めの声がくすぐったい。 
 すーっと今度こそ大人しく眠りについたまことに、ほっと安堵の息を漏らす。 
 途端に亜美の意識もすーっと落ちて行った。 
 
  ☆ 
 
「ん、うーん…なぁんだぁ?イテテテテあったまいたぁぁい」 
 目覚めた瞬間まことは自分の体に起こっている異変に気づいた。 
 そして腕の中でうごめく存在にも気づく。 
「だ、だ、誰?」 
「まこちゃん起きたのぉ?」 
「亜美ちゃん???何してんの?こんなとこで?」 
「こんなとこでってここ・・・わたしの部屋」  
「へ?あ、れ?ホントだ」  
 キョロキョロと部屋を見渡すと、確かに見覚えのある亜美の部屋だった。  
「あたしなんで亜美ちゃんちにいるの?…ってゆーかなんで何も着てないの?」 
 
 ――自分でやったくせに――
 
「何にも覚えてないんだ、まこちゃん」 
 もそりと体を起こすと、亜美も何も着けていない裸体をさらした。 
「あ、あ、亜美ちゃんも?」 
「まこちゃん・・・」 
 亜美はコツンとまことの額に自分の額をあてて、体温を見る。 
「熱は引いたみたいね」 
「熱ぅぅぅ?あたしが?」 
 心底驚いたようにまことの目が真ん丸く見開かれる。 
「あのね、まこちゃん昨日夜遅くに酔っ払って突然来たかと思ったら愛の告白はするわ、抱きついてくるわ、キスはねだるわ、キスを断ったら薬飲めない~とかワガママ言って口移しで飲ませようとするし、大人しく寝てくれないし、添い寝は要求するわ、あげくの果てに寒い寒いとか言って人肌を求めてパジャマ脱いじゃうし、人のまで脱がすし」 
 延々と並べたてられた自分の悪行三昧に、ザァーーーっと血の気が引いていく音が、まことの耳には聞こえた。 
「あの、亜美、ちゃん?」 
「なぁに?」 
「・・・マジ?」 
 何も答えずにニッコリと極上の笑みで返される。 
 それが全ての答えだった。 
 うっわぁぁぁぁ…あたしえらいことしちゃったんだ??? 
 もしかして亜美ちゃん…すっごい怒ってる? 
「あの、えと、その・・・」 
「まこちゃん」 
「は、は、はいぃぃっっっ」 
「酔っ払いは金輪際お・こ・と・わ・り!」 
「ご、ごめんなさい」 
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Date:2008/08/28
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