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□ まこ×亜美 □

秘密

ラヴ!まこ亜美!
 



「ふっ・・・はぁっ亜美・・・ちゃ・・・」 
「まこちゃん、大丈夫?」 
「ん・・・だい・・・じょぶ」 
 やっとのことでコクリとうなづくと、わたしの背中を抱く彼女の腕に力がこもる。 
 すりすりっとわたしの胸に顔を埋めるようにして甘える彼女の吐息がわたしの五感を刺激する。 
 瞬間、冷静沈着を誇るわたしの脳が思考を遮断した。 
 もう彼女以外何も感じられなくなってしまっていた。 
 
  ☆ 
 
 ――かわいい―― 
 
 わたしより大きな彼女が、腕の中で胸に顔を埋めるようにして眠る姿を眺めて思わず呟いた。 
 スヤスヤと安らかな寝息を立てる、無防備な彼女の額にそっと口づけを落とす。 
 目覚める気配は全くない。 
「疲れてるのかしら、やっぱり」 
 ふと、いつもの自分の"この時"の状態を思い出す。 
「そう・・・よね」 
「ん、んんっ」 
「あ」 
「・・・ちゃん?今・・・時ぃ?」 
「まだ5時ね。ごめんね、起こしちゃって」 
「あぁ、大・・・丈夫」 
 とは言いつつも、スーっと再び眠りの底に沈んでいこうとする彼女の、今度は唇に触れた。 
「まこちゃん」 
 続きをそっと彼女の耳元で囁く。 
 
 ――愛してる―― 
 
  ☆ 
 
「ん、んん、あれ?亜美ちゃん?」 
 ぱたぱたと彼女の手が隣に居るべき存在を探す。 
「ここよ、まこちゃん」 
 キッチンからひょこんと顔をのぞかせる。 
 ベッドの上でキョトンとわたしを見上げている、少し寝ぼけ眼の彼女。 
「どういう風の吹きまわしだい?いつもはまだ布団の中でまどろんでる時間だよ」 
「眠れなくて」 
 こぽこぽとペットボトルからミネラルウォーターを注ぐと、ハイっと彼女に手渡す。 
「ありがと」 
 コクンと喉を通る音。 
 空のグラスをコトンとサイドテーブルに置くと 
「早起きだね、亜美ちゃん」 
 と、もう一度不思議そうに見上げて尋ねる。 
「ん」 
「全然眠れなかったの?」 
「ほとんど」 
「どうして?」 
「どうしてってそれはその・・・まこちゃんが・・・」 
「あたし?」 
「あまりにもその、かわいかったから・・・」 
「え?」 
「見惚れちゃって・・・だってまこちゃん!!」 
 言い訳から一転、突然の訴えに一瞬まことがたじろぐ。 
「だってまこちゃんあんな風にわたしに・・・甘えてくるんだもん」 
「あうっ?」 
「いつもはその、あたしが甘えて優しくしてもらっちゃってるけど、昨日はその・・・」 
「!!」 
 昨夜の自分の行動を思い出したのか、彼女の頬がわたしの言葉と比例するかのように紅潮をはじめた。 
 と、突然ガバっと掛け布団を頭からスッポリかぶったかと思うと、かたつむりのように布団という家に閉じこもってしまった。 
「ちょ、まこちゃん?」 
「・・・しい」 
「え?」 
「恥ずかしいってば!あたしそんな風に言われること・・・今まであんまり無かったから・・・」 
「顔、見せて?まこちゃん」 
「・・・ダ」 
 布団を引き剥がそうにも、まるで天の岩戸のごとく頑として開こうとはしなかった。 
 力では叶わないけれど。 
「まこちゃん!」 
「ヤダ!」 
「もう~じゃぁもう朝ご飯はいらないわね?」 
「・・・」 
「おはようのキスもナシね」 
「それはヤダ!」 
 簡単に開く天の岩戸だったわね。 
 ガバっと布団を蹴り上げて上半身を起こす彼女の瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。 
 昨夜の名残が残るしなやかな身体が露になると、あわてて飛ばした布団を引き寄せる。 
「え?」 
「あ、や、その、ご、ごめん!」 
「どうしたの?まこちゃん、そんなにイヤだった?」 
「ちがっっっ!そんなワケ・・・」 
 しょんぼりと肩を落とすと、彼女はぽつりと呟いた。 
「慣れてなくて・・・こういうの・・・人にあんな風に甘えるのも・・・」 
 再び脳裏を記憶が駆け巡ったのか、みるみる頬が真っ赤に染まる。 
「まこちゃん」 
「・・・なに?」 
「かわいいわ、まこちゃん」 
「うっ」 
「わたしの腕の中に擦り寄ってくるまこちゃんが、昨日は愛しくて仕方がなかったわ、嬉しかったの」 
「亜美ちゃん・・・」 
「甘えてもいいのよ、わたしくらいには、ね?まこちゃん。何度でも言ってあげる。まこちゃんはかわいいわ」 
 彼女は体育座りのまま布団を顔半分まで引き上げると、膝に顔を埋めてしまう。 
 そんな彼女を布団ごと抱きしめると、ふわりと柔らかな髪を梳く。 
 ピクンと跳ねる肩。 
 わたしより大きな体が、今はすごく小さく感じる。 
 彼女がいつもわたしに繰り返しくれる言葉を、今日はわたしが何度も囁く。 
 自分のことをかわいいと思ったことなんて一度もなかったわたしにかけてくれた魔法の言葉。 
「まこちゃん、かわいいわ」 
 彼女はいつもわたしのことをこんなに愛しく感じてくれていたのかしら? 
 何度も何度も優しい言葉を繰り返し与えてくれた彼女の気持ちが今は良くわかる。 
 くすぐったいような、恥ずかしいような…でも心地よい彼女の声に、わたしはいつも溺れていた。 
 彼女の耳元に唇を寄せると囁いた。 
「こんなにかわいいまこちゃんの事は、わたしだけの秘密」 
 
 そしてわたしは、おはようのキスを送った――。 
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Date:2008/08/28
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