Planetarium SS置き場

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□ まこ×亜美 □

愛のチカラ

美奈ってなぜかこんな役(笑)




「あっみちゃーーん!いるぅぅ?」 
 インターフォンから元気よく聞こえてきたのは―― 
「美奈子ちゃん?」 
「そうよ!開けてくれないかなぁ?お願いがあるの!」 
「う、うん」 
 亜美はボタンを押すと、オートロックを解除した。 
「ありがと」 
 画面から彼女の姿が消えると、亜美は玄関のカギとチェーンを外しに行く。 
 
  ☆ 
 
「――で?今日はどうしたの?美奈子ちゃん」 
 亜美は紅茶を美奈子の前にコトンと置く。 
 パシン 
「え?」 
「お願い!亜美ちゃん!あたし明日数学当たるの!教えてくれないかなぁ?」 
 神頼みのように顔の前で手の平を合わせると、頭を下げる。 
「なんだそういうこと?いいわよ、どこ?」 
「ここなんだけどさぁ」 
「あぁこれはね」 
 
  ☆ 
 
「わかった?美奈子ちゃん?」 
「うーんなんとなく・・・わかったような」 
 シャーペンのお尻でコリコリと頭をかく。 
「そう。そういえば今日はレイちゃんち行かないの?」 
「今日留守なんだって、勉強もしなきゃだしさ――はぁ」 
「そうなんだ」 
 くすりと亜美が笑う。 
「そういやまこちゃんは?今日来ないの?」 
「クラブで遅いって言ってたからどうかしらね?」 
「そっか。ね?亜美ちゃん?」 
「なぁに?」 
「あたしもうひとつ聞きたいことあるんだけどさ」 
 ゴソゴソと亜美の横に美奈子は教科書ごと移動する。 
「ドコかしら?」 
 のぞき込もうとする亜美の肩をつかむと、美奈子はグイっと床に押し倒す。 
 油断をしていたのか、アッサリと倒される亜美の上にマウントポジションを取る美奈子 
「――えぇっっ?ちょ、み、美奈子ちゃん???」  
「えへへーーっ聞いてもいいですか?先・生?」  
 美奈子の顔には、ニヤリと笑みが浮かんでいる。  
「な、な、何?美奈子…ちゃん?」  
 たらりと亜美の背中に汗が流れる。 
 
 ――イヤな予感がするわ。 

「ねぇ?まこちゃんともうHした?」  
「はい?」 
 
 ――予感的中。 

「な、な、何?え?み、美奈、えぇ?」 
「くすくす、亜美ちゃん動揺しすぎよ」 
「す、するわよぉ」 
 亜美はジタバタともがいてみるが、美奈子はビクともしない。 
「まだ答え聞いてませーん」 
 ニヤニヤと笑う美奈子は、ズイっと至近距離に顔を持ってくると亜美のメガネを外す。 
「――で?」 
「ちょ、そんなこと!言えるわけないじゃない」 
「ふーん、なんで?」 
「何でって・・・み、美奈子ちゃんこそどうなのよぉ?」 
「あたし?あたしはもちろん、あーんなことや、こーんなことくらいは、ね」 
 ニーーッコリと極上の笑顔を浮かべた美奈子はアッサリとそう答える。 
 カァっと尋ねた本人の頬に朱がさす。 
「ふーん、やっぱりね」 
「ちょっ!?あたし何も言ってな――」 
「まこちゃんってば優しくしてくれるでしょう?亜美ちゃん見てたらわかるわ」 
「ど、ど、ど、どうして?そんなことわかるの?」 
 ニヤリ 
「やぁっぱりね」 
「あっ―――」 
 普段は冷静沈着な作戦参謀も、イタズラ好きの愛の女神にはかなわないらしい。 
 いつもはIQ300の彼女の頭の回転の早さにやりこめられてばかりの美奈子は、よほどこの状況が楽しいのか相変わらずニヤニヤと楽しそうに笑みを浮かべている。 
 そしてそっと亜美の耳元に唇を寄せると囁いた。 
「ねぇ?あたしとしよっか?」 
「な、な、何を?」 
「オイオイ、この状況でそんなボケはいらないってば」 
 ガックリと肩を落とす美奈子だったが、気を取りなおしたのか真っ直ぐに亜美を見下ろす。 
「Hに決まってるでしょう?」 
「もう!美奈子ちゃん冗談もいい加減にしてぇ」 
 再びジタバタと無駄な抵抗を試みるが、それはやはり無駄な抵抗だった。 
「くすくす、暴れても無駄よ。あたしがいつも誰を押さえ込んでると思ってるのよ?」 
 ふとその彼女の気の強そうな瞳が思い浮かぶ。 
 あぁ、そうなんだぁ~大変なのねぇ・・・ってそんなこと考えてる場合じゃないわ! 
「まこちゃんぁぁぁん、助けて」 
「無駄でしょう」 
 はぁ~やっぱり? 
 亜美は暴れ疲れたのか、グッタリと体の力が抜ける。 
 その時だ。 
 カタン、カチャリ 
「亜美ちゃん?いるのかい?――え?」 
『え?』 
 2人は声のする方を見上げる。 
 凍りついた時間。 
 そこには無表情で硬直しているまことが立っていた。 
「げっ?ま、ま、まこちゃん???」 
 美奈子の声がうわずる。 
「えーーーっと?お取り込み中だったかな?」 
「あぁ、うん、そう、今ちょぉぉっと取り込み中・・・かな?」 
 えへへっとそのままの態勢で苦笑いを返す美奈子。 
「そっかそっか、ごめんね邪魔しちゃってさっ…て何してるんだよぉぉっ?」 
 我に返ったまことは、あわてて亜美の上に乗っかったままの美奈子を引き剥がした。 
「きゃぁっ!いったぁぁい、まこちゃんらんぼぉーーっ」 
 吹っ飛ばされた美奈子は、アイタタと腰をさする。 
「うるさい!亜美ちゃんに何したんだよ!」 
「何もしてないわよぉ、まだ」 
「まぁだぁだとぉぉぉっ?」 
 まことは亜美をしっかりと抱きかかえたまま、キッと今にも噛みつかんばかりの勢いで睨んだ。 
「はうっ!や、あのっ」 
「まこちゃん、まこちゃん」 
 その時だ。抱きかかえられたままの亜美がつんつんっとまことのソデをそっと引っ張る。
 上目遣いで潤んだ瞳をまことに向ける。 
「何?」 
「大丈夫だから」 
「ホント?」 
「うん」 
「ホントにホント?」 
「うん」 
 亜美の笑顔にまことの頬が紅潮する。 
「――美奈子ちゃん!!」 
「は、はいっ!」 
 ピシっと立ちあがると、直立不動で敬礼をする。 
「覚悟しときなよね」 
「はうっ!?や、あのっ、カンベン・・・してくんないわよ・・・ねぇ?」 
「しないね」 
 まことはアッサリと美奈子のお願いを却下すると、がるるるるるっと唸る。 
「か、帰りまぁっす~亜美ちゃんありがとね、じゃぁね!」 
 美奈子はだぁーーーっとカバンに教科書やら参考書を詰め込むと、脱兎のごとく走り去った。 
 
  ☆ 
 
「はぁぁぁぁっ、亜美ちゃん一体どうしてこんなことになったんだい?」 
 まことは無表情のまま先ほどから抱えっぱなしの亜美を見下ろして尋ねる。 
「え?あ、うん、ちょっと」 
「ちょっとって?」 
「あの、少し油断しちゃって・・・勉強見て欲しいって言うから」 
「ははぁ、そういうことか」 
 腕を組んで唸る。 
「それに美奈子ちゃんが変なこと聞くから――」 
「変なこと?何だい?」 
 くるりとまことの腕から逃れて背を向けると、モジモジと言葉を濁す。 
「亜美ちゃん???」 
「だって美奈子ちゃんが」 
「美奈子ちゃんが?」 
「その・・・まこちゃんと・・・」 
「あたし???」 
「そのぉ・・・」 
 まことの頭にはひたすら?が飛び交っていた。 
 グイっと亜美の肩をつかむと、再び自分の方に向ける。 
「亜ぁ美ちゃん♪」 
 まことのまっすぐな視線を、顔を俯けることで逃れると小声で呟く。 
「・・・したのかって・・・言うから」 
「え?何?」 
 キョトンっと亜美の顔をのぞき込む。 
「まこちゃんとね、もうHしたのかって・・・」 
「はぁぁぁぁっ?」 
「そんなこと言われたらっっっ!わたしだって動揺するわっ」 
 ガバっと顔を上げると、涙目で一生懸命訴える。 
「あぁ~まぁそりゃぁねぇ」 
 まことは紅く染めた頬をぽりぽりと掻くと、ポンポンと亜美の肩をヨシヨシと叩く。 
「全く何考えてんだろうなぁ美奈子ちゃんは!で?何て答えたんだい?」 
「言えないわっ、でも美奈子ちゃんはまこちゃんって優しくしてくれるでしょう?って――わたしを見てたらわかるって言うし」 
 亜美の頬がどんどん真っ赤に熟れて行く。 
 そんな亜美のことがかわいいなっと思いながらもくすくす笑う。 
「まこちゃん?」 
「や、かわいいなぁ亜美ちゃん♪それであんな状態だったんだ」 
 コクンっとうなづく。 
「でもね!必死で抵抗はしたのよ!でも、『いつも誰を押さえ込んでると思ってるの?』って――美奈子ちゃん、意外に力強いんだもん」 
「はぁ~苦労してんだなレイちゃんも」 
 2人は顔を見合わせると、はぁ~っとため息をついた。 
「まぁでも何事もなくてホントによかったよ」 
「うん、まこちゃんの名前呼んだらホントに来たからびっくりした」 
「そなの?へへっ愛のチカラだね」 
 ニコニコと笑うまことの笑顔が亜美にはまぶしかった。 
「・・・ん」 
 亜美はまことにすり寄ると、きゅっとまことの制服の胸元をつかむ。 
「うれしかった」 
 まことはぽんぽんと背中を、何度も何度も優しく撫でる。 
「あたしは亜美ちゃんのためなら、たとえ火の中水の中!だよ。どこにだって飛んで来るさ」 
「ありがとう」 
 亜美はチュっとまことの唇に軽く触れるだけのキスを送った。 
「うん。あ、そだ!亜美ちゃんをこんなメに合わせた美奈子ちゃんにおしおきしなきゃな!水でもかぶって反省しなさいってね」 
 へっへーーんだっとまことはぴこぴことメールを打った。 
 
  ☆ 

「ヤッホーレッイちゃぁん!」 
 美奈子は翌日、パシンっといつものように元気良くレイの部屋の障子を開ける。 
 瞬間、季節に似合わない冷気が美奈子を襲った。 
「え?」 
「いらっしゃい」 
 冷気とはうらはらに、レイの笑顔が美奈子を迎える。 
 ――気のせい・・・かな? 
「アレ?みんなまだなんだ?」 
「ん、まだよ」 
「ふーん、珍しいわね」 
 くるりと部屋を見渡した美奈子は、いつもの位置の座布団に腰を下ろす。 
「で?何しに来たの?」 
「へ?何しにって勉強・・・」 
「へぇ~勉強ねぇ?ホントに勉強だけかしら?」 
「あの、もしもーし!レイちゃん?」 
 美奈子はレイの目の前でひらひらっと手の平を振る。 
「あたしも気をつけなきゃねぇ、誰かさんに勉強教えてとか言って押し倒されたらかなわないものね」 
「・・・げっ」 
「亜美ちゃん押し倒すなんて命知らずよねぇ」 
 ニッコリと凍てつくような瞳で微笑むと、パカっと携帯の画面を開く。 
 ――送信元がまこちゃんになっているメール。 
 さっきの冷気はやっぱり気のせいじゃなかったんだと美奈子は思ったが、今更引き返すことも出来ず、『時すでに遅し』――という言葉が脳裏を駆け巡った。 
「あの、あれはそのっ冗談っていうか、う、浮気じゃないもん!・・・です」 
「誰もそんなこと言ってないじゃない?」 
「はうっ!?もしかしてレイちゃん・・・ものすごーーーく怒ってらっしゃる?」 
「別に」 
ニーッコリと天使のような微笑を浮かべるレイの指には、必殺アイテム悪霊退散の御札が握られていた。 
「あのっそのぉっ・・・レイちゃん?」 
「悪霊退散!!!」 
「わーん、もうしませんーーーっ」 
  
 
 あたしの亜美ちゃん押し倒すなんて100万年早いよ美奈子ちゃん!これくらい当然の報いさっ 
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Date:2008/08/28
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