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□ まこ×亜美 □

告白

えっとね、あたしの中では亜美ちゃんが先なんですよね。 
で、まこちゃんは亜美ちゃんに言われて初めて自分の気持ちに気づいて、 
で、気付いた後は一直線っぽいですよね(笑) 
押せ押せまこちゃん♪ってカンジですか?
 



「―――えっ?」 
「まこちゃんのことが・・・好き」 
「えっと、その、う、うん、あの・・・うん――!?」 
 瞬間、触れる柔らかい唇 
 凍りつく時間 
 流れる沈黙 
 
  ☆  
 
 何と言って暇(いとま)を告げ、どこをどうやって家に帰りついたのか、あたしには全く記憶がなかった 
 彼女の言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡る 
 どういう意味だったんだろう?――というのは聞くまでもないのだろう
 彼女の表情(かお)を見れば 
 そしてあの行為を考えれば 
 でも、あたしは何も言えなかった 
 情けないことに何も答えてあげられなかったんだ 
 彼女の表情が頭から離れない
 
  ☆  
 
 一睡も出来なかった・・・ 
 眠い―― 
 あたしは彼女のことをどう思ってるんだろう? 
 今までは頼りになるブレーンとして、仲間として、同じ学校の友人として 
 とっても丁寧に勉強を教えてくれる先生として見てたんだよね 
 でも・・・ホントにそれだけだったのかな? 
 少なくとも彼女はそう思ってなかったってことだよね? 
 あたしのこと、その・・・一体あたしのドコが彼女の心に触れたんだろう?心を揺らしたんだろう? 
 普段めったにフル回転することのない脳みそで、そんなことをひたすら考えていたものだから 
 結局一睡も出来なかったんだよね 
 亜美ちゃん―――。 
 
  ☆  
 
「え?亜美ちゃん来てないの?」 
 あたしは昼休みになると、ぶらりと様子を見に亜美ちゃんのクラスを訪ねてみたんだけど、亜美ちゃんがいない・・・? 
 亜美ちゃんが無断で欠席しているという事実を、あたしはここで初めてクラスメートから聞かされた
 珍しいことがあるもんだと噂になっていたらしい 
 あたしのせいだ!!! 
 あたしの足は自然と彼女のマンションに向かって駆け出していた 
 もうすぐ5時間目がはじまる時間だということは、とっくに頭からスっ飛んでいた 
 とにかく走った 
 亜美ちゃん、亜美ちゃん、亜美ちゃん、亜美ちゃん、亜美ちゃん――― 
 あたしの頭の中は亜美ちゃんでいっぱいだった
 
 亜美ちゃんの笑顔 
 
 亜美ちゃんの怒った顔 
  
 亜美ちゃんの照れた顔 
 
 亜美ちゃんの一生懸命な顔 

 亜美ちゃんの落ち込んだ顔 

 亜美ちゃんの泣きそうな・・・顔 

 昨日の亜美ちゃんはホントに一生懸命、今にも泣き出しそうな顔であたしに気持ちを伝えてくれた 
 あたしはそんな亜美ちゃんの気持ちを踏みにじったんじゃないかな?って・・・ 
 一晩考えて、考えて、でも結局答えらしい答えは見つからなかった 
 あたしは亜美ちゃんのことをどう思ってるんだろう――? 
 
  ☆  
 
 はぁっはぁっはぁっはぁっ 
 あたしは亜美ちゃんちのマンションの前まで来ると、肩で息をしながらゆっくりと見上げた 
 マンションはオートロックだけど、入り口を偶然通りかかった住人と共に駆け抜ける 
 ピンポーン 
 部屋の前まで来ると、昨日も鳴らしたインターフォンに手を伸ばす 
 だけど昨日と違って、あたしの心臓はばくばくと高鳴っていた 
 室内に響く渇いた音 
 人のいる気配がしない 
 ――いない? 
「亜美・・・ちゃん???」 
 あたしは不安でたまらなくなり、思わずドアに手をかけてノブを引っ張った 
 あれ?軽い・・・? 
「へ?」 
「きゃっ」 
 ドアが開いて小さな悲鳴とともにあたしの胸に飛び込んできたのは、パジャマ姿の亜美ちゃんだった 
「亜美…ちゃん?」 
「え?まこちゃん?」 
 沈黙 
 
  ☆  
 
 亜美ちゃんの部屋に通されたあたしはいつもの席に座ると 
 亜美ちゃんが淹れてくれたココアに口をつけながら、今ここにいる理由を述べた  
「えっと・・・その・・・休んでたって聞いたから、さ」 
「え、あ、うん、少し風邪気味で――あれ?今まだ授業中じゃ?」 
「あっ!えっと・・・忘れてた」 
「え?」 
「亜美ちゃんのことが心配で心配で、だって普段絶対に無断欠席なんかしないのに」 
「あぁ、起きられなくて連絡が遅れただけなの」 
「そう・・・なの?」 
 あたしは亜美ちゃんのおでこに手を当てる 
 熱はそんなに高くないみたいだ 
 亜美ちゃんは目を閉じて、あたしの手の感触を感じながら問う 
「うん――もしかしてそれで?」 
 コクンとうなづく 
「あたしのせいかな?って、あたしがハッキリしないから、亜美ちゃん悩ませたんじゃないかなって、ずっと考えてた」 
「まこちゃん――寝てないんでしょう?」 
 亜美ちゃんは目を開けると、あたしの手を下ろさせる 
「ごめんね、あたしの方こそ悩ませちゃったみたいで、気にしないで・・・昨日も少し熱があったみたいで、あたしも何言ったのかよく覚えてないから」  
「でも!!」  
「あのことも忘れて――くれないかしら?」 
 
 ――フラッシュバック―― 
 
 突如として昨日の唇の感触がよみがえる  
 忘れることなんて出来るわけないじゃん  
「無理だよ――」 
「そっか、そうよね、ごめんねまこちゃん」  
 痛々しい表情を浮かべる亜美ちゃん 
 あたしは何度も何度も首を横に振る 
「違うんだ!亜美ちゃん・・・あたしね、ちょっと昨日はビックリしちゃって、何も言えずに帰っちゃったけど――昨日から亜美ちゃんのことばっかり考えてる」 
「まこちゃん?」 
「亜美ちゃんの、色んな顔が浮かんでは消えての繰り返しでさ・・・でも亜美ちゃんにはやっぱり笑顔でいて欲しいって思っちゃったんだ」 
「まこ・・・」 
「好きなんだと思う――うん、好きだよ、一緒にいたい、ずっと一緒にいたいよ亜美ちゃん」 
「無理しないでいいのよ?まこちゃん」 
「してないよ!全然」 
「うん、でも――後悔するかもしれないわよ?」 
「しないよ!絶対しない!」 
「あたし、女の子なのよ?」 
「わかってる」 
「――ありがとう、まこちゃん」 
「もう一度言うよ?好きだ、亜美ちゃん」 
 何か言おうと開きかけた亜美ちゃんの唇を、あたしは有無を言わせず塞いだ 
 あたしはこんなに人を愛しいと思ったことはなかったよ 
 彼女がいればもう何もいらない 
 守りたい、守られたい、甘えたい、甘えて欲しい 
 あたしにも色々想いはあるけれど、一番の願いはね・・・ 
 ――笑顔でいて欲しい 
 ただそれだけだよ、亜美ちゃん――。 
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Date:2008/08/26
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